地方銀行員はやめておけ。

地方銀行員はやめておけ。元地方銀行員による様々な事柄への日記

加藤純一の力は株式市場にまで及ぶのか?

 

こんにちは、元銀行員の稲川と申します。

今回はインフルエンサーが株式市場にもたらす影響について考えていきたいと思います。

今回の例は加藤純一さんです。

 

まずは加藤純一さんのプロフィールです。

加藤 純一(かとう じゅんいち、1985年〈昭和60年〉8月17日[1] - )は、千葉県館山市出身[4]のゲーム実況者、YouTuber、タレント[1]。別名は「うんこちゃん[5]」。主にニコニコ動画ニコニコ生放送)、YouTubeTwitchAbemaTVで活動する。MURASH所属[6]。かつてはFC2Ustreamでも活動していた。2018年8月22日時点でニコニコ動画で最も多い視聴数とコメント数を持つ人物である[7](Wikipedia参照)

また、最近の実績として、生放送における視聴者量が日本一位、元ジャニーズの手越さんとのコラボ放送では同時視聴者数10万人を超えるなどがあるそうです。

一か月で加藤純一さんが見られている時間はなんと3億分を超えるとのこと。

以下のサイトで詳細が見られます。

www.giken.tv

 

次に彼が市場に影響を与えたかもしれないニュース見ていこう。

minkabu.jp

この記事は要約すると、コラボ動画の総再生数が100万を超え、それが好材料視され、婚活会社のパートナーAがS高になったというものだ。

パートナーAの株価は本当に加藤純一のコラボ動画で上がったのだろうか?

まずはYOUTUBEをチェックしていこうと思う。

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再生数

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確かに加藤純一さんのコラボ動画の再生数はほかの同チャンネル内の再生数に比べ群を抜いて再生されている。

ここで注目したいのは、加藤純一が再生数に影響を与えているのか、SKEが影響を与えているのかです。

SKEの単体動画だと平均再生数は1万前後だなという感じです。

一方で加藤純一さんの動画であるとSPECIALMOVIEの単体のコラボ動画でも10万再生越えであり、平均再生数もとても多いです。

動画の再生数に影響を与えているのは加藤純一さんの影響が大きいのかなと比較して感じました。

 

次に考えたいのは果たしてコラボ動画が100万再生されたからと言ってそれだけで株価に影響を与えるのだろうかということです。

 

まずはここの決算状況を見ていこうと思います。

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パートナーAの決算状況

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https://minkabu.jp/stock/6181/settlement

minkabu.jp

驚きました。コロナの影響もあり、決算内容は相当厳しいものになっているんだとは思いますが、はっきり言って相当厳しいものだと思います。

決算内容だけ見ると好材料はないといえると思います。

私なら間違いなく投資しません。危なすぎます。

 

決算内容で好材料がないとなると、本当にコラボ動画が株価に影響を与えたのでしょうか・・・。今見る限り、このコラボ動画の影響は高そうですが、もし本当に影響を与えたならすごいことだと思います。

 

私が書いていてぼんやりと思ったのは、知名度の低い会社において、インフルエンサーとのコラボ企画でばずった場合、株価に大きな影響を与えるのかなあと思いました。

ほかのインフルエンサーのコラボ等と株価の動向を注目したら面白いなと感じ、もし使えそうなら今後の大化け株の選定の際にこういったものを見ていくのもありだなと感じました。

 

ほかの過去記事です

 

shinnyukouin.hatenadiary.jp

 

 

shinnyukouin.hatenadiary.jp

 

 

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元銀行員が語る半沢直樹はリアルなのか?

元銀行員の稲川と申します。

今回は半沢直樹は実際の銀行の職場と似ているのかどうかを書いていこうと思います。

といってもわたくしは地方銀行員で、支店勤務でしたので2期の半沢直樹の様子というのはよくわからないところも多くがあります。

ですので、1期の支店勤務時代リアルなのかどうかを書いていきます

 1.あらすじ

 はじめは、西大阪支店の融資課長として半沢直樹は勤務していました。

コツコツ融資を積み上げてきた半沢達融資課員は目標100億にあと少し及ばず95億の事業性融資を達成していました。残りの5億を何とか生み出そうと半沢達は奔走しますが、小さいニーズしか拾えず、困っていました。

すると支店長が5億の案件を新規開拓し、その取引先を2年目行員に任せ、その検閲を半沢に任せました。実際は検閲させずに支店長の全責任を負うという発言により応じ、融資部を納得させてきてくれと言われしぶしぶ対応しましたが、結局新規先は破綻。支店長は責任、監査などを半沢に押し付け、半沢の復讐劇が始まるというものになります。

2.リアルとの比較

1.ノルマ

銀行員をやっていると「よくノルマはあるの?」と聞かれますし、半沢直樹でも目標100億という営業目標があります。

リアルの銀行でも当然ノルマはあります。100億という事業性融資のノルマはさすがメガバンクだなあと感じました。私の支店(一応地域強化店)では確か債権残高前期比較+7億前後だったかなと思います。

地銀ということもあり、人材不足のため役割分担もできていなかったため私が法人課でしたが、個人営業、法人営業を問わないノルマを課されていました。

詳しくは過去記事にも書いてあるので見ていただければ幸いです。

 

shinnyukouin.hatenadiary.jp

 

 

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2.支店長の鶴の一声

半沢直樹の復讐劇の発端となった、「私(支店長)が全責任を負うからこの融資を通してくれ」なんて言うことはあるのでしょうか。

はっきり言うと、あり得る話ではあります。ただ、これは支店長が行員に言うのではなく、本部職員にちょっというみたいな形が多かったです。

半沢直樹のセリフでもありましたが、「銀行は黒を頑張って詭弁で白にする」ところであるのです。

ちょっと危ない融資先もノルマ未達ならがんばって白く見せる(ノルマ済なら当然通しませんが)。

審査ありきの融資ではなく、結論ありきの融資が現実です。

個人単位の融資なんかは審査がだめならそれで終わりですが、事業性融資となるとそうはいきません。

いかに本部や上司を納得させられる数字を用意できるか、都合の悪いところをうまく消せるかなのです。

 3.裁量臨店

わたしも二回くらい監査部(だったかな?)の裁量臨店を受けました。

裁量臨店は結構ドラマのイメージ通りでの1.2週間前に通知を受け、土日返上で資料の抜けや存在してはいけない資料をいろいろしに行きます。

ドラマと違って、今の銀行では自宅疎開というのはなくなったのかなと思います。

自宅疎開は大きなコンプライアンス違反になってばれたら一発懲戒もありえます。そこまで銀行に尽くす人は今や少ないと思います。

自宅疎開ではなく、シュレッダー処理が今の銀行かなと思います。土日に、次長が監視カメラのない金庫にシュレッダーを持ち込み処理していたのは何度か見かけたことがあります。

 

 

 

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また半沢直樹で気になった点があれば、随時書いていきたいと思います。

PC壊れたので GALLERIA GR1650TGF-Tを購入してみた

こんばんわ、元銀行員の稲川申します。

前にもお話したかもしれませんが、8月くらいからデスクトップPCが壊れてしまい、プログラミング等々できない状態でありました。(サブPCはあったのですがいかんせんスペックが低く、コードはかけるけど…という状態でした)

そこで今回はどうせなら買ったことのないゲーミングノートをつなぎのパソコンとして購入いたしました。

 

1.外観、重さ

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メタリックな感じ

はっきり言って思ったよりかっこよかったです。

現在、大阪、兵庫と四国を拠点として、行き来しているのですがその道中でもカフェでも使用できるスタイリッシュなデザインでした。

しいて言うならGALLERIAのマークがなければもっとかっこいいかなと感じています。

 

重さは2キロ行かないぐらいです。

手で持って運ぶには少し重いですが、ショルダーバッグなどで持ち運ぶのであれば気にならない重さかなと思います。

ただ、カフェ等の場所で使うとき思ったより大きいので場所をとると思います。

 

2.使用感、スペック等

税込み価格10万前後でした。

重要なスペックとして

CPU:AMD Ryzen 5 4600H (3.0GHz-4.0GHz/6コア/12スレッド)

グラボ:NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti GDDR 4GB + AMD Radeonグラフィックス

メモリ:8GB DDR4 SO-DIMM (PC4-25600/8GBx1)

ディスプレイ:120Hz 薄型狭額ベゼル 15.6インチ フルHD液晶

となっています。

使用しているときに特に気になったのはメモリです。

8GBしかないことは買う前からちょっと気になっていたのですが、やはりここが一番のウィークポイントでした。

ブラウザを開くだけでメモリ使用率は50%になります。これがちょっときついなあという印象です。

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ゲームはAPEXくらいまでなら普通にプレイできるかなと思います。

ですが、ファンをターボモードでプレイしないと熱がとんでもないことになるのでターボモードにしたほうがいいです。

なお、ターボモードのファンのうるささは半端じゃないので要注意してください。

個人的な感覚としては、掃除機くらいの音でしょうか。

 

バッテリーは、思ったより持ちます。ゲームをしていなければ高パフォーマンス状態で4時間くらいは持ちます。僕のサブPC は1時間も持たなかったのでとても快適です。

 

また、-キーが反応しないことがありました。初期不良かもしれませんが取り換えは面倒なのでしません。

 

3.感想

良い点:

1.見た目がスタイリッシュで重さもちょうどいい。

2.10万円という価格でありながらAPEXなどの中程度のゲームもプレイできる。

3.バッテリー持ちのよさ

 

悪い点:

1.ターボモードがうるさすぎる。(マジのマジでうるさい)

2.マイナスキーの反応の悪さ

3.独特のキー配置なので誤タッチが多い

 

くらいでしょうか。

10万という低価格でこの内容なので私は満足しています。

そもそもつなぎのPCなので1,2年くらいだとは思いますがしっかり活用していきたいと思います。

日記 年金の催促が来た

元銀行員の稲川です。

 

今回は短い日記です。

 

先日実家に年金の催促が来たので地元市役所にいってまいりました。

どうやら、退職後、企業に所属せずにいる場合は、全額免除が適用できるようでその手続きもしてまいりました。

ついでに任意継続被保険者も切れていたので国民健康保険にも加入してまいりました。

 

思ったよりも手続きも簡単で10分もかからずに終わったので手際がいいなあと思いました。

結果が出るのは1.2か月後なのだそうでその間は対応しなくてもよいとのこと。

 

役所仕事も甘く見ていましたが、民間の地方銀行よりも迅速で丁寧な対応でした。

見習ってほしいですね。銀行にも。

元銀行員が買った今後きそうな銘柄

こんばんは元銀行員の稲川です。

今回は、最近買った短、中期で来そうな銘柄を書いていきます。

ここでの単、中期とは1か月~半期くらいのことを意味してます。

 

 

私が最近買った比較的短期勝負の株は2つです。

サイボウズソニーです。

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1.サイボウズ

・期待できる点

1.コロナにおけるテレワーク推進に後押しされ業績好調

サイボウズクラウド関連の企業で、OFFICEなどのクラウド化、SFA(営業支援システム)などを販売している会社であり、コロナ情勢下でのテレワーク推進に後押しされ業績向上中である。

2.2Q累計の売上高、経常利益、最終利益ともに過去最高額

今期の業績の向上が見込まれている

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https://minkabu.jp/stock/4776/settlement みんかぶ参照

 

3.四半期の成長率の高さ

4.サイボウズ社初のテレビCMで知名度向上(?)

サイボウズのテレビCMによって一般顧客への認知度が上昇するかも?

topics.cybozu.co.jp

youtu.be

 

・期待できない点

・上記のテレビCMのがんばらないということへの批判←しょうもないw

・期待が高まりすぎて決算内容が思った以上に良くない場合の下げ率(

 2Qがそれで一時期かなり下がったw)

 

2.SONY

・期待できる点

1.PS5

言わずと知れたPS5。漏れ聞こえする価格、性能から覇権は間違いないのではないかとおもう。

 

値段次第だが、上がる要因だろう

2.コロナにおけるライフスタイルの変化の後押し

特にSONYが強みとするエンタメ関連の業績の伸び、半導体関連の伸びが予想される。

3.自社株買い

行済株式の1.64%に相当する2000万株・1000億円を上限とする自社株買いを行うと発表した。取得期間は8月5日から2021年3月31日まで。東京証券取引所における取引一任契約に基づく市場買付で取得する。

 

4.機械系統の会社から金融までこなす総合的なグループへの変貌

ソニーフィナンシャルグループの子会社化によってFINTECKもこなせる総合的な会社へ変貌したといえると思います。1年後には10000円になってもいいんじゃないかなと思うくらいの要素です。

 

あくまで稲川の個人的な予想です。

参考にしていただければ幸いです。

 

元銀行員が語る半沢直樹の出向の種類

地方銀行員の半沢、稲川です。

今回は半沢直樹の出向について話していきたいと思います。

私がいたのは地方銀行の話ですのでメガバンクとは違うかもしれませんが大幅に違うということはないと思いますので書かせていただきたいと思います。

 1.出向って何?

そもそも出向とは、雇用契約や所属は元機関のまま、子会社やグループ企業などの別会社で働くことです。

その際、福利厚生などは出向先の企業のものが適用されます。また給与などは企業間で相談されるのですが、一般的には最低でも元の8割程度は保証され、それを元企業と出向企業で分担されることが多いそうです。

さて、銀行員の出向というのは、大きく分けて2種類ほどあります。

それは、「関連会社出向」と「融資先出向」です。

2.関連会社出向

関連会社出向とは、その名の通り元の金融機関の子会社等へ出向することです。

金融機関はATM整備を請け負う会社や保証会社、リース会社など様々な子会社を持ってい、幅広い業務や雑用をしています。

さて、ここへの出向は栄転なのでしょうか。

まったくそんなことはありません。半沢直樹のドラマ内でも言っていたように子会社への出向は基本的に片道切符と言われています。

この関連会社は、基本的に出世競争に敗れた方や年齢的に定年間際の方、何らかの問題を起こしてしまった方が行くところなのです。

なので、私のいた銀行では、行員から(特に上席)関連会社の方は業務に対するやる気もほとんどなく、プライドだけ高い面倒くさいやつというようなイメージを持たれていました。(当然そんなことはなくまじめに業務をしていた人がもいます)

また、校内での立場も弱いです。

一例として、当時新入行員であった私は様々な雑用があったのですが、その中にATMの整備などもありました。本来は前の担当者から引き継ぎをしなければならないところを、ATM関連会社の出向社員に無理やり来させて1週間ほど教えていただきました。

本当に40代のお方でとてもいい人だったのですが、すべての人に敬語で接していました。一方で私の2年目の先輩などは顎で指図したり、出向社員からの指示をまともに取り合わないなど非常に横暴な扱いをしていました。また、上司も「あの人は○○だからいいんだよ」などと言っていました。

このエピソードからもわかるように2年目行員よりも立場の低くなる関連会社の出向社員が栄転なわけがないんです。

ついでに言うと給与もとても下がります。私が聞いた話によると50代の出向社員の給与は総支給で月30万もないそうです。(参考までに副支店長の総支給は850万)

ドラマ半沢直樹の例でいうと、半沢直樹本人のセントラル出向、小木曽次長の出向、浅野支店長のマニラ出向などがこの例に当たります。

3.融資先出向

次に融資先出向というものがあります。金融機関は融資先との関係性を築くためや財務の改善を図るためなどの様々な理由で取引先へ出向させることがあります。

さて、こちらの出向は栄転なのでしょうか。

はっきり言うとこの出向は栄転です。

私がいた銀行では、この融資先出向をする人というのはほぼエース級の行員が多く、帰ってきたときに何らかのポストや役職に就く方が多かったです。

また、この融資先出向の特徴として、自らの意思で戻ってこない方もいました。

取引先の財務役員の方と話していると実は元行員でスカウトされたから退職し、出向先に就職したという方もいました。

実際、無能な社員を融資先に出向させて使えないなってなったとき、銀行全体の信頼も落ちてしまうので無能な社員を出向させるわけがないといえばその通りです。w

ドラマ半沢直樹の例でいうと、三笠副頭取、伊佐山、諸田の出向が融資先出向に当たりますが、この出向はどちらかといえば懲罰に近いので栄転ではないと思われます。

 

いかがだったでしょうか、今回は出向について書いてみました。自分の金融機関ではこうだったなどがあれば教えていただければ幸いです。

 

 

 

 

元銀行員が語る半沢直樹の用語解説(自主検査 金融庁検査 迂回融資)

地方銀行員の稲川です。

今回は大人気ドラマ「半沢直樹」の用語解説をしていきたいと思います。

 1.監査部自主検査

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小木曽次長

半沢直樹1期の前半で行われた小木曽の指示により行われた監査部自主検査というものがあります。銀行員以外の方にはなじみのない言葉かもしれません。

金融機関では定期的な監査部による抜き打ち自主検査、早朝検査と怪しい取引があったときに行われる検査があります。

どちらも裁量臨店などと言われたりしますが、私のいたところでは抜き打ちと言いつつ事前に審査リストが渡され、その中の資料すべてを用意していました。その際、当然ですがヤバイ資料はすべて事前にシュレッダー廃棄していました。

この自主検査はあくまで自行内での監査ですので重大なコンプライアンス違反があったとしても懲戒処分等であり、公式な業務改善命令などの行政処分にならないように行われるものであります。なので下っ端にとってはあんまり関係のないことではありました。

やめた今考えると、銀行が預かっていいのかわからない本人確認書類、登記情報、取引のない人物の情報など上司の裁量で勝手に廃棄していたのですがコンプライアンスに引っかかってもおかしくない事例でした。

似ている言葉として後述する金融庁監査があります。

2.金融庁検査

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黒崎検査官

私が支店にいた1年半の中ではこの金融庁検査を受けたことはありません。ですのであくまでも支店長などの上席から聞いた話になります。

私が聞いた印象では相当やばいものであることだけはわかっています。

1の自主検査など非にならないくらい厳しく調査されるそうです。また、完全抜き打ちでの調査になるので資料等の隠蔽や怪しい資料に対し事前の打ち合わせ(口車を合わせる)こともできないそうです。

なぜ融資をしたのかから融資の押し付け、営業態度なども当然行政対象処分になってくるのです。

一例ですが、銀行員には、優越的地位の乱用の禁止というものがあります。

これは、相手が融資を受ける立場という弱い立場なのを利用して、

「融資などとともにこれやってくれないか?」や「これやっていただけると金利差がるんだけど…」や「年度末にノルマ達成だけのための融資のお願い」などをしてはいけないというものになります。

建前上ではしてはいけないなどどいっていますが、銀行員は100%やっています。(やっていない人を見たことがない)。なのでもし顧客がこれに対する録音などのデータを持っていた場合とんでもないことになります。最悪の場合、業務停止命令もあり得るのです。

なので銀行員は金融庁検査にとてもおびえているというわけなんでしょう。私は受けたことがないのでわかりませんが・・・☺

 

3.迂回融資

これは1期の大和田常務がやっていたことになります。

汚い絵をかいてみました。

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迂回融資

 

簡単な例になるのですが、銀行の悪い人がA社へ融資したくてもその会社の融資限度額を超えて融資することはできません。なのでそこで使われるのがこの迂回融資です。

上の図で例えるとA社に9000万融資がしたいとなってB社を使って融資することで表向きには与信限度額を超えることなく融資することができます。

なぜこれがダメなのか。本来、信用面など(暴対法含む)で問題があり、融資を受けられないものが第三者を経由して資金を借り入れされては困るからというものです。

なお、かつて、バブル期には多くの金融機関自らが迂回融資を行い、与信限度内に見せかけて融資を行い、大きな経済問題を起こしたこともあります。

 

 

今回はこの辺で、また難しそうな言葉が出てきたら解説していきたいと思いました。