地方銀行員はやめておけ。

地方銀行員はやめておけ。元地方銀行員による様々な事柄への日記

なぜ地方銀行員に無能が多いのか

 

 

 1.無能が出世するシステム

 ・大量雇用、大量退職の弊害

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金融業界の特徴でもあるこの大量雇用、大量退職ですが、地方銀行の場合もっと顕著に現れます。私の代では100人前後の採用があったのですが、私の代で1年目で8人、二年目で20人前後辞めていたと思います(私も二年目に辞めたので正確な数はわかりませんが)。よく言われることなのですが、銀行の経営目標の大筋を渡された時に全体の退職者と入行者の数が書かれており、私のところでは120人退職の80人(内3年未満が30-40)雇用でした。つまり、入ってくるよりも出ていく人のほうが多くなっているのです。本業が赤字の銀行も多い中でいまだに大量雇用、解雇ができるのは確かにすごいですが、それゆえのコストパフォーマンスの悪さも目立ちます。

また、現場の格言として、優秀なやつからやめていくというものがありました。事実、次長や直属の上司と話していた時にも言っていましたが有能なやつはここには残らない。使えないやつ、資格だけ取れるやつばっかり残っていくといっていましたがそれは事実だろうと思いました。実際、私の代では入行式で宣言したやつが最初に辞めています。

また、最年少で役職についた方が私の支店にいたのですが、その方は全く仕事ができないのですが、資格ばかり取っていたため自動的に役職が最年少でついたとのことでした。

 

・村社会のようなしきたり

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地方密着であるがゆえに村社会のような独自のルール、仕組み、陰口が多く存在するのも地方銀行の特徴です。効率性を無視し、柔軟性を全く持たないような支店でのルールが多く存在し(各支店にそれぞれの独自ルールが多く存在し、またいかに無駄であろうと本部もそれがここの特徴と考え、指摘しないため淘汰されることはありません)”この支店”でのやり方を覚えるために転勤ごとに苦労することになります。

 

また、村社会であるため、下のものはすべての雑用をこなす必要があり、私や同僚は朝の30分はサービス出勤で玄関口の掃除、月4回終業後は各課での飲み会の手配、月一のゴルフコンペ、土日は地域ボランティアの駆り出しなど様々なことをさせられます。

あくまでも自己の意思による参加の名のもとに強制参加させられるため(断ると仕事を教えられなくなり、鬼詰めされる。)正直言ってクソのような業務でした。また、行員同士の陰口もかなり多く、女の方も多いため男の醜い見栄の張り合いがあり、人を陥れるために何かをするような人物だらけです(あくまでも体験談です)。

仕事以前の問題でやめていく人たちも多く、何かをやるぞ!と意気込んで入行してきても、成す前になえてやめる人も多いです。

・出世とノルマは関係ない

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ノルマは出世とはほとんど関係ありません。ノルマが全く達成できなくても鬼のように詰められ、毎日2時間以上説教があり、ボーナスがほぼなくなるだけで出世にはあまり影響してきません(配属の希望は通らないですが)。

出世に直結して関係あるのは資格、通信教育等をどのくらい持っているかが大切です。資格がないといくらノルマ、成績が良くても一切出世しません。資格は必要条件であるのです。

この資格、通信教育というのもまた、難敵で1個15000円するような教材を私の場合1年で6つ終了させなければなりませんでした(実質自費でやらなければならない)。

さらに資格試験は1年目に4つあり、之も10000円程度でした。全部で学習だけで10万以上かかり負担が大きいのも事実です。なのでコスパのわるさを感じてやめる人も多かったはずです。

ただ逆に考えると、資格さえ取っておけばノルマ無視して上に上がれるので詰めに耐えられると思えるなら、無能な人は地銀に入ったほうがよいでしょう。(2つ上の先輩は資格だけ取って、ノルマは一切せず詰めを無視して定時退勤していました)

そういった、机の上の勉強だけできる人が上がっていき、中身のある、営業力のある人間は離れていくシステムなのです。

 

本題とは少し離れてしまいましたが今日はこの辺で

次の記事もこのタイトルで書きます

 

 

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