地方銀行員はやめておけ。

地方銀行員はやめておけ。元地方銀行員による様々な事柄への日記

なぜ地方銀行員に無能が多いのか2

 

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前回では地方銀行に有能な人物が残らない原因を紹介していきました。しかし、実際に全く有能な人物が地銀にいないわけでもないのですが地銀の地元の支店には無能ばかりいます。その理由を今回は紹介していきたいと考えます。

 ・地方銀行は地元を見ていない。

 ・地銀の収益構造を理解せよ。

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地銀

皆さんは地方銀行の収益構造を理解していますか?地銀の地元における収益割合、売上、貸出金、総預金など実際どのくらいなのでしょうか?また、支店の数は地元と隣県や都市圏でどのくらい差があるのでしょうか。

 

私がいた銀行時の話になりますが、地元の売り上げ、貸出金などの割合は全体の3~4割でした。これは様々な要因があるとは思います。例えば、都市圏の取引の規模の大きさ、大企業の多さ、都市圏なら大企業の第4サブ銀になれるなどあり、地方とは比べ物にならないくらい取引が多いということもあります。

地元が勝っているのは唯一、総預金だけです。総預金は全体の7割が地元であり、また支店の数も7-8割は地元にありました。しかし、現情勢は金余りいわれ、預金をいかに減らしていきマイナス金利の出費を抑えるが大事になってくるといわれているなかで、預金ばかり多い地元。

支店の数も多く、コストも非常にかかるうえに預金ばかり多い地元、皆さんが経営者ならどうしますか?

しかし、第一地銀であるため支店数は減らすことができません。ならどうするのか。無能な人物を地元に集中するしかないのです。人当たりがよく成績は何もないような人物を多く地元に置き、数少ない有能な人材を隣県や都市圏に送り込んで稼いでもらうしかないのです。20%の人材が7割の売り上げを支え続けている。これが地方銀行の地元には無能な人間しかいない原因なのです。

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隣の芝生は青く見える

第二地銀や隣県地銀のほうがサービスの質などがよいと思ったことはありませんか?地元の地銀にとって地元は噛んで味のしないガムのようなものですが、隣県地銀にとってはまだまだ耕しがいのある金の生る木なのです。

奪い取るためには有能な人物を送り込むに決まっているでしょう。第一地銀にならず、支店を増やさなければコストパフォーマンスの好い経営ができるのですから。

 

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