元銀行員が教える絶対に地方銀行に入行してはならない理由-給与編-
こんにちは、元銀行員の稲川です。
前回の記事では仕事内容の観点から地方銀行に入ることをお勧めしませんでしたが
今回は給与面から地方銀行に入るべきではないということをお伝えしようと思います。
なお、メガバンクに入港しようと思っている皆さんに関してはこの記事は一切あてはまりませんので楽しんでみていただけたらと思います。
1,基本給の罠
銀行の多くでは職能給が採用されています。
職能給とは、職務(仕事)の難易度や責任の度合いを評価する賃金制度です。職務給では、勤続年数が違っても、責任や難易度が同じ仕事に取り組んでいれば、同一の賃金が支払われます。
職能給は多くの場合基本給に含まれます。しかし、制度上含まないことも自由なため、残業代や賞与の計算に職能給を含みたくないなどの理由で含めない企業もあります。その場合は、職能給は手当として支払われることになります。
これが基本給の罠です。
銀行の総合職であれば残業時間は基本的に40時間前後になります。(平社員の場合)行内で残業する場合、銀行には監視カメラが多いため、サービス残業をさせてカメラに記録が残っていては大変な問題になるため(行内での残業に関しては)残業代は支払われる傾向にあります。この残業代をできる限り減らす仕組みが職能給になっています。私の場合約20万の給料のうち、13万が基本給、残りが能力給になっています。なので支給された残業代も少なかったです(約45時間で5万ちょいだったかな?)
余談ですが、私の銀行での平均残業時間を書いておきます。
平の総合職の平均残業時間・・・45時間
管理職の平均残業時間・・・130時間
2,ボーナス
皆さん銀行員ならやっぱりボーナスはすごい高そうと思っていないですか?そう考えていると1,2年目のボーナスの少なさに呆気を取られてしまうことになります。
私の地方の第一地銀第二地銀では一年目夏冬のボーナスはともに月給の半分でした。さすがに、手取りの額ですが、10万円前後で会社に対して引いた思い出を今でも覚えています。ちなみに2年目は月給と同じ額でした。
また、三年目以降は一般社員のような基準でもらえますがここで影響してくるのはノルマの達成率になります。私のいた会社では12345の5段階評価で5(最高)をもらえる方は支店に一人程度いるかいないかくらいなのですが手取りが月給の3倍くらいがもらえるそうです。3(普通)だと月給の1.9倍になっています。正直言ってかなり少ない。3年目で40~50マン程度。
では、ここでなぜ一年目の人が10万円程度しかもらえないのか、を説明していきたいと思います。
それは簡単で成績評価が固定になっているからです。初年度は1(最低)なので基本給の倍
2年次は2になり、基本給と同額程度もらえるようになります。
あくまでこれは私がいた銀行の一例ですので他の銀行はわかりませんが、私のいた地域の地銀は、皆こんな感じでした。
地方銀行員に関してはボーナスを一切あてにしないほうがいいです。すべての地方銀行に当てはまるかどうかはわかりませんがほとんどの地方銀行に当てはまる事実なのではないかと思っています。
今回は以上になりますがどうでしたか?
銀行の実態が知れたという方はイイネや読者、拡散していただければ幸いです。
また、過去の記事も見ていただけば幸いですshinnyukouin.hatenadiary.jp